8月15日に精霊船で母を見送りました。
島原ではお盆に過去1年間に亡くなった人がいれば、町内会などで精霊船を造り、切り子灯籠を船に乗せて、海に流します。
私が小中学生の頃は、町内に生徒が多く、したがってその両親は働き盛りで、船の担ぎ手集めに苦労はしませんでした。当時は夜中の2時頃まで行われており、町を練り歩き、爆竹を鳴らし、やびやを打ち上げていた記憶があります。その時に出る、黒ごま付きの塩おにぎりとちくわとたくあんがとても美味しかったのを覚えています。
父が亡くなった平成13年は、担ぎ手の方がいて町内で船を造って流しました。しかし、今は町内会に小学生中学生が各一人で、60歳の方でも町内会では若手といわれるそうで、したがって母の時は担ぎ手が少ないため町内から精霊船は出せませでしたので、葬儀屋さん(マルイチ葬祭)が造られた共同船でお見送りしました。
友人の母も同じ時期に亡くなられたので、同じ船でお見送りしました。
さだまさしの、精霊流し「去年のあなたの思い出が・・・・・・・」を口ずさみながらしみじみとした精霊流しでした。お互い多くを語らず、生前を忍びあうような・・・。
大正、昭和、平成と90年を生き抜き、私の気持ちを常に前に向かせるのが上手な母でしたね。
厳しい母でしたが、高校生になってからは、とても優しい母でした。隣のおばちゃんが、「あなたの母はあなたを命がけで育てていたのよ」と言われて絶句し、私はただうなずくだけでした。
今は3人の父親、子育てもあと数年です。残り少ない子育て期間を楽しみたいです。
本当は5歳くらいまでの、かわいい盛りの小さい子がほしいと思うこの頃です。
海望荘からの眺望(有明海と対岸は熊本市です)
女将さんが美人で、料理がとても美味しいサービス満点の温泉旅館です。
皆様もどうぞ島原温泉へおいで下さい