千年以上の歴史を経て、いまなおいきづく伝統の祭り相馬野馬追を見てきました。
相馬野馬追(そうまのまおい)は、今から千年以上前、相馬氏の祖である平将門が下総国(千葉県流山市)に野馬を放ち、敵兵に見立てて軍事訓練をしたのが起こりと伝えられ、七月末の土曜日から月曜日までの三日間甲冑に身を固めた4~5百騎の騎馬武者が腰に太刀、背に旗指物をつけて疾走する豪華絢爛で勇壮な戦国絵巻を繰り広げる東北六大祭りの一つ(神事に関しては国の重要無形民族文化財に指定)です。
前日夜に仙台空港経由で仙台市に泊まり、当日JR常磐線と代替バス(震災で不通区間あり)を乗り継ぎ、相馬市及び南相馬市へ行く行程です。20代以来の一人旅で、飛行機、JR、バスを乗り継いで行く旅は、心を整えるいい機会となりました。
相馬野馬追の大まかな流れは、出陣式→総大将お迎え→騎馬武者行列→甲冑競馬→神旗争奪戦→野馬懸です。2日目の入場チケットを購入していなかったので、残念ながら初日しか見られませんでしたが、勇壮で歴史あるお祭りを生で見られてとてもよかったです。途中南相馬市のまちなかひろばでの夏祭りに、大川興業のお笑い芸人さんが多数こられていて、とても楽しませていただきました。
相馬市や南相馬市は、東日本大震災による被害が甚大で復興途上にあります。両市周辺には「未だ風評被害があります」とは地元タクシー運転手さんの弁でした。今回で震災後の東北訪問は3回目(仙台、石巻、松島、名取、いわき、富岡)です。早期の復興を願わずにはおれませんが、できることは被災地を訪れることが一番かなと思っています。