相馬野馬追観光後、仙台へ戻り楽天戦を見て、翌日は気仙沼、陸前高田市へ行ってきました。

 相馬野馬追を観光したその日の夜は、Kスタ宮城球場に行ってきました。楽天対ロッテ戦です。井口選手の2000本安打を観たかったのですが、前日田中投手から2本打ち達成、記録に立ち会えなかったのは残念でした。雨が降りしきり、ドーム球場ではないので大変でしたが、福岡ダイエーホークスが初優勝した時のような熱気が球場全体に溢れていました。ユニフォームの胸部分にはTOHOKUが入った緑色のユニフォームがスタンド一杯に溢れまぶしかったです。

 翌日は気仙沼に行く予定で新幹線で一関まで行きましたら、一昨日の大雨で鉄道が運休しており、払い戻しを受け、路線バスに変更して気仙沼へ向かいました(福岡の不動産鑑定士が気仙沼市に転勤し、気仙沼市内の復興事業に従事しています)。市役所で地図を戴き、復興仮設店舗で昼食をとりました。勝子というとんかつ屋さんです。おなかがすいていたこともあるでしょうが、ものすごく美味しくてこんなに美味しいとんかつは記憶にないぐらい久しぶりの美味でした。徒歩で一時間ほど回り、タクシーで被災地を案内していただきました。運転手さんは震災当日は、港至近の工場の屋上に避難して命拾いしたそうです。生々しいお話を聞きながら案内していただきました。その中でも有名な第18共徳丸写真参照)は凄かったです。第18共徳丸は全長60メートル、総トン数は330トンもある大型巻き網漁船だそうで、東日本大震災の津波によって、港から750メートルも離れた市街地まで運ばれたそうです。周囲のガレキや漁船が取り除かれて更地になった今も、大きすぎて移動できなかった第18共徳丸だけが残ったそうです。気仙沼市では、震災の記憶を伝えるモニュメントとして保存したい意向だそうですが、住民からは「震災を思い出す」などと反対の声も強く、取り壊されることになったそうです。

 その後陸前高田市へ向かいました。行きましてびっくりしましたのは市役所、商店街、メイン駅を初めとして町の中心部の大半が無くなっていました。そして残った一つが「奇跡の一本松」(写真参照)だったそうです。形は残っていますが、木そのものは枯死していまい、人工的(費用1.5億円)にその形が留められているそうです。7月3日より鎮魂のため1年間ライトアップされるそうです。
 海に近く、中心部が平野だったため、すっぽり無くなってしまったようです。復興が待たれますが、こんなに平野部が多いと計画が難しそうで、未だ復興案が検討中のようです。

 月末はいわき市を再度訪れる予定です。何もできないけれど、出来るのは、被災地のことを忘れないことと被災地を訪れることでしょうか。