全国競売ネットワーク第14回定期総会が島根県松江市ホテル一畑で開催されました。
本ネットワークは、全国的な評価の在り方について、各地のノウハウを集積して、研究討議し、執行裁判所と緊密な連携をとり、意見交換を行いながら、その成果を反映させた競売評価を行い、これを裁判所からインターネット等を通じて利用者に広く提供し、不動産競売事件の迅速かつ円滑な処理に寄与することを目的としています。
総会は、最高裁判所、松江地方裁判所、法務省、国土交通省、全国サービサー協会、株式会社山陰合同銀行、公益社団法人日本不動産鑑定士協会連合会、日本執行官連盟、早稲田大学大学院法務研究科教授などからの来賓をお招きして盛大に行われました。
総会は議案審議の他、【研究会報告】として「評価単位」について、【基調講演】として「国宝松江城と城下町の魅力」と題して、講師:松江市立松江歴史館 専門官 宍道 正年 様にご講演戴きました。
松江市を訪れるのは生まれて初めてで(通過は一度あり)、会議前、午前中に出雲大社を、翌日に松江城内を散策しました。
【出雲大社】は2014年12月以来3回目です。前回も一部紹介致しました親父の小言38を紹介致します。しかってくれる人が少なくなった今、貴重な教えです。
「朝きげんよくしろ、恩は遠くからかえせ、人には馬鹿にされていろ、年忌法事をしろ
家業には精を出せ、働いて儲けて使え、ばくちは決して打つな、おおめしは食らうな
亭主はたてろ、初心は忘れるな、後始末はきちんとしろ、神仏はよく拝ませ
何事も身分相応にしろ、水は絶やさぬようにしろ、戸締りに気をつけろ
自らに過信するな、怪我と災いは恥と思え、袖の下はやるな貰うな
書物を多く読め、火は粗末にするな、難儀な人にはほどこせ、風吹きに遠出するな
人には貸してやれ、貧乏は苦にするな、借りては使うな、義理は欠かすな
大酒は飲むな、人の苦労は助けてやれ、年寄りはいたわれ、家内は笑って暮らせ
出掛けに文句を言うな、万事に気を配れ、泣きごとは言うな、女房は早く持て
人には腹を立てるな、産前産後は大切にしろ、不吉は言うべからず、病気はよくよく気をつけろ」
【松江城】は、現在の島根県松江市殿町に築かれた江戸時代の日本の城で、別名「千鳥城」と言われています。現存天守は国宝、城跡は国の史跡に指定されています。この他に日本さくら名所100選や都市景観100選に選ばれています。
会議後の懇親会では、出雲そばやしじみの味噌汁ほかが振る舞われ賑やかな総会でした。 来年は福島で開催予定です。年1回の全国大会が楽しみです。
株式会社第一鑑定リサーチ 不動産鑑定士 吉田 稔